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2015-02-05 08:44    prada 2つ折り財布
 道は、大平、坂本と、分教場のある集落を結ぶように、渓流ぞいにうねうねと登ってゆく。左手の渓流が深く、美しい。安家渓谷、とよばれていた。アッカ、というのはアイヌ語で、水が美しいところ、という意味だそうだ。今でこそ、十和田の奥入瀬渓谷とならんで、この安家渓谷は旅行雑誌などで有名になりつつあるが、秀彦がゆう子をともなってそこを訪れた当時はまだ、ほとんど無名の渓谷だった。  目的地には、昼少し前に着いた。  高い山と山が合わさるような谷間の奥に、切りたった断崖があり、渓流をへだてて、灌木と蔦におおわれてその洞窟の入口はあった。未発見、とはされていても、土地の人はずっと昔から知っており、正式の学術調査団や、観光資源とするための調査団がはいっていないだけの話である。 「盗まれないように、車をどこかに隠しておこう。何しろ、この洞窟ときたら、はいったら最後、調査をするにはかなりの時間がかかるからね」 「仕事がらみの婚前旅行とはいえ、へんなアタックだこと。二人そろって、未知の洞窟にもぐるなんて」 「そうでもないさ。雄の本能ってやつでね。洞窟といえば昔から、女性の性器を象徴する。そこに仲良くもぐる。蜜月に、うってつけじゃないか」 「ぶつわよ!」  ふりむいた瞳が、笑って、きらめいていた。  車を林のなかに隠した。まわりを、見回した。誰もいない。秀彦は荷物を、車のなかに置いて、ナップザックを肩にかけ、ハンディライトと、ピッケルだけを手にした。ゆう子にもハンドバッグは車のなかに残させ、軽装ではいるようにすすめた。  前夜、雨が疾《はし》ったらしい。入口をおおう蔦の葉が、光沢を得て、魚鱗のように光っていた。灌木の枝がおおい、通りすがりには、洞窟の入口はほとんど見えない。蔦の葉と岩肌につかまりながら、二人は洞内にはいった。  暗い。ハンディライトをつける。秀彦は一度、はいったことがあるので、勝手を知っている。  入口は狭いが、奥にゆくほど深く、広くなっている。途中には蟹の横ばい、とよばれる狭いところや、急に天井が高くなったりするところもある。 「ねえ」——五メートルぐらいはいったところで、ゆう子が怯えたように立ちすくんだ。 「薄気味わるい。あなた、どうしてこんな洞窟を知っているの?」  ふっと、窺うように見た。  怯えと猜疑がちらと、表情の上を掠《かす》めた。 「社長の命令、といったけど、会社の観光部の人が調べたのかしら?」 「ああ、そのことならね」