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2015-02-01 01:13    財布ブランド
[#この行1字下げ] 通用門を二、三歩入って行った時に私は静かに出ました、脇と前には人が居るけれども後には誰もいない、私は背後に迫った、吸い付けられるように井上準之助と私の身体が接近してしまった……パンと引金を引いた、パン、パン、パンと三発放った、その二発目の時に、あっ/\という声を聞いたのです、三発射った時に、�この野郎�と私をなぐった人がある、こんなに太いステッキでなぐられた、それで意識を失ってしまった……。〈血盟団下403〜405〉  倒れた井上前蔵相はすぐ東大病院に運び込まれたが、胸腹部に当った三発の銃弾で内臓はメチャメチャに損傷しており、手当ての施しようもないまま、八時十五分ころ息を引きとった。 [#この行1字下げ] 真に痛嘆に堪えず。我国の将来に最も期待を有する大政治家を失う、国家の不幸なり。  木戸は嘆いたが、取り調べに当った警視庁は、小沼の「曖昧模糊、措信し難き」〈血盟団上3〉供述に惑わされて、血盟団の正体に気付くのが遅れた。  翌朝、原田は木戸に伝えた。 「西園寺公は、井上さんが暗殺されて大変落胆しておられる。昨夜も電話で報告すると、数日の間、だれにも面会したくないといっておられた」〈原田別134〉  このころ、西園寺の身辺にも危険が迫っていた。西園寺襲撃を担当した東大生の池袋正釟郎は、二月三日に井上日召からブローニング小型拳銃と弾丸二十五発を受けとって興津に向かった。 「頼む」  権藤成卿の空き家の門まで見送った井上は、池袋の両手を握って励ました。 「西園寺の邸宅の前の門の所には憲兵とそれから私服が二人立っております、裏の庭の方にはボックスがあって私服が一人入っております、しかし庭というのも余り広くはなく……石の壁は私の胸位までしかないので、庭に散歩に出て来れば必ずやれると思いました、それでとにかく、気候の好い十時から二時か三時の間に散歩に出て来ると大体見当をつけて見張っておって、一遍出て来たのを見たらその次の日は拳銃を持って行って、やろうと思いました」〈血盟団中349〉  しかし、いつまで待っても西園寺は庭に姿を見せない。このころ、西園寺は、「望遠鏡の最上のものを探すこと」〈原田別144〉と原田にいいつけており、海岸や付近に人影がチラリとでも見えると庭に出ないほど用心していた。  九日に井上前蔵相がやられてから、坐漁荘の警戒も一段ときびしくなった。「此のまま掴まりはせぬかと心配」になった池袋は、西園寺を一人で襲撃するのを諦め、「二人応援して貰って、三人で屋敷の中に踏込む」方針に切り替えて、二月十三日、ひとまず東京へ戻った。